昨日、少し田崎真也真也さんについて触れたので、続きという感じです
5、6年前だと思うのですが、テレビで芸能人が物食って「ふわふわ、トロトロ」って表現を使っていたんです
それじゃ、味わかんねー
って思ったんです
ゴスペラーズのリーダー(村上てつや)は食材がハモってるって言うし笑
テレビだから、インパクトに残る表現が有りだと思うんですが、それにしても無茶苦茶だなって感じたんです
そんな時に田崎真也さんの著書に出会いました
タイトル:言葉にして伝える技術 -ソムリエの表現力
著者:田崎真也
出版社:祥伝社
先入観で美味しいと思い込んでる表現に「プリプリした刺身」というものがあります
鯛の天然物と養殖、どちらも活〆直後はプリプリしているそうです
味の違いは餌にあるようで、天然物はエビや磯の香りがして、脂身が養殖と比べ少なく、旨味を感じやすい
逆に養殖は餌のイワシの脂が酸化した香りを感じることもあるようです
つまりプリプリは味に直結せず、なおかつ脂身が多いから美味しいとは限らないということです
他には、春に旬を迎えるタケノコ料理を紹介する際「旬の採れたてのタケノコがふんだんに使用されている」というように量のことだけを言うのではなく
「旬の採れたてのタケノコの特徴は、華やかなカシューナッツ等のナッツ系の香り、ふんだんに使用することで、香りを十分に楽しめる」という様に香りを表現に用いると良いですよと田崎さんは言っています
この辺は日頃から香りを言葉にする訓練が必要です
実際やるかどうかは別にして、伝わるように言葉にする訓練は案外大事かなと思いました
食事しながらカシューナッツって言ったら、何気取ってるんだって思われるかもしれません笑
ほどほどに
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